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ミスティーク・ジャーニー

世界の誰かを包み込むミスティーク・ジャーニー

Your mistique journey

いつもの平日の朝、まだ誰もいないオフィスでコーヒーを飲みながら、SNSのタイムラインを眺める。以前どこかのメディアで取り上げられていた”ソーシャルグッドなブランドを集めたポータルサイト”のツイートに、ふと目を留める。

「へぇ〜。このブランドの世界観、なんかクールでいいね。」

同僚たちが出勤してきた。「おぅ、おはよう!」 また新しい一日が始まる。

・・・

その週末の朝、友人がお土産にくれたフェアトレードコーヒーの淹れたての香りと共に目が覚める。新婚旅行で地中海の見える街を訪れた時に、妻が一目惚れしたマグを片手にバルコニーで妻と一緒に朝食を楽しむ。その後に、さっそくあのサイトが投稿していたブランドのホームページを見てみる。

「Jillanie(ジラニエ )か。」

あくまでヴィジュアルメインでの鞄のディスクリプション。そこからはブランドバリューである"フェア"な雰囲気も醸し出されている。写真を見ている内に感覚的に詳細を掴めて、その鞄を実際に使っている自分もイメージできる。「いいね。6万か」
 

このブランドを象徴するビジネスバックパックに馳せられた創業者の思いやフェアなストーリーが、商品ページと綺麗にシンクロしながら、重層的に語られており、共感、いや、惹き込まれる。”商品やコンセプトを押し付けられている”のではなく、”その世界観に包み込まれている”というような感覚だ。

「お、けっこうお店近いな。」
「明日、ちょっと寄ってみようか。」

By 岡本慎之介

  • 岡本慎之介
もっとフェアを知る
より良い未来を描く

その為にJILLANIEとしてはまず ...

フェアな世界を創りたい。

JILLANIEのクラフトマンを束ねるMr.ファルク

パートナー職人であるファルクは ...

一人のバングラデシュの革職人のストーリー

ビジネスバックパック:モデルⅠ、カラー:黒

​「写真では見てたけど、おー、なんか雰囲気あるな。」
一瞬入るのをためらうほど、自然と溶け込んだ雰囲気のある店舗だった。

そして一歩入ると、無意識のうちに入ってくる、革の匂いやレイアウト、飾りの小物などのいろんな情報で感情が揺さぶられる。

その瞬間から、自分がもうすでに買うことを直感したかのようだった。

あとは儀式的に10分程度、背負ってみたり、触ってみたり、細部を見たりしてみる。

自然なタイミングでショップスタッフから鞄を背負っている私に、

想像以上でしょう?』とこちらの心を見透かすようなフレーズを投げかけられる。

ホームページで見た時も惹きつけられたが、実際に見て、背負ってみると、想像以上にクール。オフィシャルな自分のイメージとマッチすることも確認でき、裏地やバックルなどの細部を見つつ、頭の中は買う理由を強化してことだけを考えている。

壁のディスプレイには、サイズやカラーに加え、カスタムメイドで裏地やロック、エッジの加工など、それぞれ自分好みのバリエーションが、わかりやすく描かれている。また、iPadが置いてあり、誰でも自分が選んだ完成形を見られるようになっている。革も使い込むごとに自分色の味が出てくるようだ。なるほど、”自分だけの鞄”か。

JILLANIEの革職人Mr.ファルク、ビジネスバッグパック、革をカットする様子

"フェア"について、軽い気持ちで聞いてみる。
ホームページで見た時に、なんとなく理解したつもりではいたが、「めっちゃイイ!って思うものを買って、世界の誰かに貢献する。」ということが、ショップスタッフが語る本物の思いと相まって響き、テンションが上がってしまった。
そして、「これを買ったら、世界の誰かに貢献することもなるのか。」と、改めて思う。
「じゃあ、これを。」「僕はこのパターンベースでいきたくて。」と、自ら先導し、カスタムの要望を伝えてしまっていた。

カスタマイズが決まったら、完成イメージや到着予定日がラインやメールで届くようになっている。スタッフが手続きをしている間、ドリンクが出され、受け取りまでの流れや、実際に届いた時にイメージと違う場合は無料で交換できるというようなポリシーについて一通り説明を受ける。そしてドリンク片手にゆっくりと店内を歩いて他の革小物を手にとってみたり、店内で自由に写真を撮ってみたりと、なんだか優雅な気分だ。今はスタッフになんでも聞けるような気分になったので、“フェア”についてさらに聞いてみたりもする。
「お、革小物はすぐに持って帰れるのか。」
新しい名刺入れを手に、すがすがしい気持ちでお店を出る。
その余韻とともに夕暮れ時のお店を背景に自撮りした。

・・・

受け取るのは2週間後。到着までに、現在の状況がメールで何度か届く。どれもフランクすぎず、離れすぎず、上質な接客を受けているような感覚だ。いつもなら「余計なメールはいらないから、発送完了メールだけ送ってきてくれたらいいのに」と思うところだが、“自分の為に作ってもらっている”、“世界の誰かに貢献している”という感覚がもたらされる。

昨晩、発送完了のメールが届いていた。週末の朝、心持ちそわそわしつつ、バッグの到着を待つ。
「おっ、きた?」インターホンが鳴り、愛想の良いMr. デリバリーマンから、爽やかな雰囲気とともにクールなロゴが施された箱を受け取り、自然と笑顔になる。「ありがとう!ご苦労様です。」

真っ黒の箱にJillanieのゴールデンロゴが浮かび上がっていて、まるでハイブランドのような佇まいだ。心躍らせながら、蓋式のボックスを開ける。ロゴが刻印された不織布から鞄を取り出すと、まず革の輝きに目を奪われる。いつまでも眺めていられるような出来栄えに唾をのみ、「おぉ、すごいな」と思わず声が漏れる。カスタマイズに若干の不安はあったが、イメージ以上の重厚な仕上がりに満足する。実際に背負ってみると、背中にフィットし、重厚感ある見た目より軽く感じる。「かっこいい。」匂いもまさに本革の香り。付属のクラフトマンキーリングは、自分のために作ってくれた異国の職人さんとのつながりを感じさせてくれる。"めっちゃイイ!って思うものを買って、世界の誰かに貢献する。" これまでに感じたことがない感覚で心が満ちた。

どのくらい時間が経過しただろうか、ふとボックスに入っていた冊子に目をやると、ホームページと同様にヴィジュアルベースでのフェアなコンセプト、世界観が表現された鞄のイメージ、Jillanieの体験をシェアするための#タグなんかが書かれている。
webでの体験、店頭での体験、バッグ到着までの体験、開封時の体験、全ての体験を通じて、#タグを付けてポストすることが当然でクールなことに思える。インスタでJillanieをフォローし、実際にポストする。

街でJILLANIEのバックパックを背負うモデルMr.ハンナ
カフェで話すモデルMr.ハンナとMs.アマニ

翌日の月曜日、早速会社にバッグを背負って行く。いつも通り少し早めの出社。背筋がピンと伸び、歩幅も自然と大きくなり、歩くスピードも速くなっている気がする。心なしかいつもの通勤と見える景色が違う。

プロジェクトチームのメンバーが新しい鞄に気付き、親友の賢人は「ランドセルみたいだな」と茶化してきたが、概ねかっこいいだとか、しっかりしているだとかと好評で、他のメンバーのエリカも『それどこのですか?』と興味を示してくれたりと、普段より会話が弾んだ。

SNSのタイムラインにJillanieの新しい投稿が、洗練されたブランドの雰囲気とともにアップされていた。#タグをチェックしてみると、他の購入者も自分と同様に発信していて、仲間意識を感じ、自然とイイねしていた。

・・・

あくる日、Jillanieについての投稿を見た賢人が、「めっちゃテンション上がってるね、何がそんなにいいの?」と一言。「それなら、一緒に一回行ってみる?」と誘ってみた。「まぁ行ってみてもいいけどね。」と、どことなく嬉しそうな様子。

仕事もひと段落し、会社のロビーで賢人と落ち合い、賢人から聞いたエリカも合流して話をしながら、お店へと向かう。都会の夕焼けが眩しい。

お店に到着し、入るやいなやエリカは「これカワイイ!」と興味津々、賢人も興奮した様子で店内を歩き回り、鞄を手に取る。賢人に鞄を背負ってみるよう促し、「想像以上でしょ?」と投げかける。エリカが「賢人めっちゃイイね!私も似合うかな!」「すごいですね!」
そんな2人のやり取りや表情を見ていて、自分も幸せな気持ちになった。


その帰り道、賢人が「お前、こういうクールなブランドよく知ってるよな」とつぶやく。
フェアなブランドが集められたサイトの存在や、SNSで知的好奇心をくすぐるエッジの効いた意見が発信されていることなどを伝え、「へぇ、そんなのあるんだ、めっちゃクールな世の中になってきたな!」「うんうん。私もフォローしてみようかな!」
そこで二人とは別れ、家路に着く。
家の前まで来て、ポケットから「世界をフェアにする仲間の証」であるクラフトマンキーリングを取り出し、それを眺める。そしてぎゅっと握りしめた。

世界をフェアにする仲間の証のクラフトマンキーリング
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