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一人のバングラデシュの革職人のストーリー
Craftsman Faruk Shaheb and Members @ Tea Store
パートナー職人であるファルクは、首都ダッカからバスで4時間ほどの、自然に囲まれたのどかな村に生まれた。中学校を卒業した後、すでにダッカで革職人として働いていた兄をつたって、自分も革職人としてのキャリアをスタートさせた。
それから25年、革職人一筋で歩んでおり、子宝にも恵まれ、3人の小さな娘がいる。
しかしファルクは今、私たちのワークショップで一人、寝泊まりしながら暮らしている。
バングラデシュの革職人は仕事が安定せず、職を転々とせざるを得ない事が往々にしてあり、それはファルクも例に漏れず同様だ。
「これでは妻と娘たちに苦労をかける事になる。妻と娘にとっては村の生活の方が安心だ。」と、自分は一人ダッカに残り、別々で暮らす事に決めた。ダッカでは自分の住まいを持たず、工場で寝泊まりして家族を支えるという生活を10年以上続けている。
まとまった休みが取れると、村へ帰り、家族と一緒に歌を歌ったり、フィッシングに行ったり、家族との大切な時間を過ごすことがファルクの楽しみ。今のファルクの使命は、娘に良い教育を受けさせる事。自分の経験から教育は生活を楽にするはずだと信じているからだ。
「少しのお金では大きな夢は描けないから、自分の夢については考えた事はないよ。もし実際にお金を手にするチャンスを得たら、”自分の夢は何か”って考えられるんじゃないかな。ハハハハハ。」
By Faruk Shaheb
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