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【牛革:キップスキンの特長、お手入れ方法とは?】

更新日:2021年11月23日

世の中には様々な種類の革があります。その中で1番使われているのが「牛革」です。

一口に牛革といっても、性別や産地、牛の年齢などによって呼び方が異なります。


この記事では、牛革の中でも高級な「キップスキン」の特長、お手入れの方法について知ることができます。


【 牛革:キップスキンとは?】


キップスキンとはオス、メス関係なく生後半年~2年くらいの牛の皮のことです。

キップスキンは、カーフスキンの次に上質な革と言われ、カーフと比較するとやや肉厚で、強度も増しますが、キメの細かさではやや劣ります。


※カーフとは生後6ヶ月以内の仔牛の革で、牛革の中でもトップクラスの素材です。海外ではキップもカーフに含まれてしまうことがあります。海外製品でカーフスキンと表示があってもキップの場合があります。



【牛革:キップスキンの特長】

キップスキンとカーフスキンでは、どんな違いがあるのでしょうか。

キップスキンの特徴を紹介していきます。


1.繊維の密度が高い

キップスキンの1番の特徴は、繊維の密度が高いこと。カーフスキンに比べると繊維の密度はキップスキンの方が高くなっています。


革自体のしなやかで、手にしっくりとなじみやすい特徴があります。

また、繊維がしっかり詰まっているため使用に伴う革の劣化が少ないです。カーフスキンよりも供給量が安定しており、品質も良い為、高級ブランドで用いられやすい革です。

長く使う上でポイントになる、耐久性のある良質な革と言えます。


2.薄い

カーフスキンに比べると厚みはあるが、それは強度につながっています。

レザー全体で見ると薄くて強度があって丈夫というイメージです。

あまり大きな革製品を作ることは難しいです。


3.まとめ

キップスキンは、繊維の密度が高く、革が薄い。薄くて丈夫な革と言えます。

さらに、キップスキンはしなやかさも兼ね備えており、バランスの良い良質な革と言えます。


【牛革:キップスキンの経年変化について】


革の良さといえば、使えば使うほど変化する経年変化ですね。自分の使い方によって変化していく様は、まさにオンリーワンバッグ。

革の業界では、経年変化のことをエイジングと言い、フェイクレザーにはない本革ならではのものとして人気です。


それでは、キップスキンはどうでしょうか。

なめしの方法等、加工方法によりますが、キップスキンは経年変化を楽しめるものが多いです。


子牛の皮を使っているので、使い始めはちょっとした色ムラがあります。そのナチュラル自然な風合いが最高です!エイジングでの変化は、色が濃くなってツヤが増していき、その艶にうっとりするほどです。使用に伴い、自分色に育ったアイテムは愛着たっぷりの相棒になっていることでしょう。


本革でも加工方法により、経年変化が起きないものがあります。店員さんに気軽に聞いてみるといいですね。一般に、クロムなめし、顔料染めのものは経年変化せず、革製品をもつ醍醐味がないですね。せっかく良い革製品を身に着けるのであれば、正しい手入れをし、エイジングを楽しめるといいですね。



【牛革:キップスキンの手入れ方法】

ここでは、キップスキンの手入れ方法について、紹介していきます。

基本的なものから、水に濡れてしまった時の対処も、確認していきましょう。



1.手入れの基本

毎日の手入れは、①馬毛ブラシでブラッシング、または②柔らかい布での乾拭き、この2点いずれかでOKです。


革が乾いてきたと感じた時に、デリケートクリームを塗りましょう。乾燥した革に潤いが戻り、しっとりします。

クリームを塗るときは、あまり多くつけすぎず全体に均一に塗りつつ、乾燥がひどい箇所は少したっぷり塗ってあげると良いです。


ツヤが少なくなってきたなと感じてきた時にはオイルやワックスタイプのクリームを塗りましょう。分量は少し少ないかなという程度でも十分に伸びますので、つけすぎには気を付けます。

2.水濡れ時の対処方法

水に濡れてしまったら、柔らかい布で水分をできる限りふき取り、風通しの良い場所で陰干しして乾燥させます。


鞄や靴の場合、中に新聞紙を入れると、水分も吸収してくれ、型崩れ防止にもつながります。温風や直射日光などで乾かすのは禁止。愛着のある相棒の革のひび割れや、劣化につながってしまうおそれがあります。


3.手入れ時の注意点

手入れをするとき、自分で革を傷つけてしまわぬように注意します。

キップスキンは、カーフスキンほどではありませんが、デリケートで柔らかい皮です。

爪で軽くひっかくことで容易に傷がついてしまったりします。

キップスキンの手入れでクリームを塗りこむことに集中して、手の動きが雑にならないようにしましょう。円を描くように優しく塗り込んでいきます。


クリーム、ワックス、オイルつけすぎにも注意が必要です。

クリーム類のつけすぎはカビの原因にもなりますので、塗った後は乾拭きやブラッシングで余分なクリームは取り除きましょう。


 


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