様々な種類の動物の革があり、色んな商品に利用されていることをどれほどの人が知っているでしょうか?
トカゲの革は、リザードレザーと呼ばれています。
丈夫で、扱いやすいことから、さまざまな製品に使われています。
トカゲ1匹からわずかしか取れないリザードレザーは、希少なレザーですが、魅力がおおいです。
この記事では、トカゲ革(リザードレザー)の特長やお手入れ方法について、知ることができます。
【トカゲ革:リザードレザーとは?】
トカゲ革は、エキゾチックレザーの一種で、まだら模様が細かく美しいことが特長です。
エキゾチックレザーとは、珍しい動物の皮革を使用した革のことを言います。希少性が高く独自の模様を持つ皮革の総称です。ほかには例えば、ワニ革、ヘビ革などがあります。
リザードレザーに使われるトカゲは、数十センチから1mを超えるような大型のトカゲが使われています。トカゲと言っても、日本で見るトカゲとはイメージが異なりますね。
トカゲの種類は3700ほど世界にありますが、革製品として使われるのはわずか9種類ほど。 牛や豚などとは異なりトカゲは食用されないため、食肉の副産物としては出回っていません。そのため市場に出回る数が少なく希少価値が高いです。
【トカゲ革:リザードレザーの4つの特長とは?】
トカゲ革は、革本来の質感やしなやかさを大切にした最高級のレザーであるプレミアムレザーとして、高級ブランドでも扱われる革です。
では、トカゲ革の5つの特徴を、見ていきましょう。
1.高級感がある
トカゲ革最大の特長は、その細かくて粒のそろった鱗のまだら模様です。
パット見て艶感があり、発色が良いものが多くとても高級感があります。
ワニ革のクロコダイルと比べると重厚感は劣りますが、負けないくらいのツヤと気品があります。
2.薄い、軽い、丈夫
革の中で一番の流通量の牛革と比較すると、オーストリッチレザーは、立体的な革構造を持っていて、とても柔らかい革です。
トカゲ革は、薄い、軽い、されど丈夫、まさに理想ともいえる革素材です。
リザードレザーはそのまま使用することはまれで、たいていは裏打ちして使用します。
裏打ちとは、裏側に何かを貼り合わせること。風合いを損ねることなく、弱点の補強ができます。
3.お手入れが簡単
革製品全般にいえることですが、水にぬれた際にはすぐに柔らかい乾いた布で拭きましょう。
革によっては、水を即吸収してしまうものもありますので、革のシミや色むらができにくいというのは大きなメリットです。
財布やバッグの持ち手など、手に触れるアイテムは皮脂が知らず知らずのうちに蓄積し、黒ずんできます。毎日、柔らかく乾いた布で拭いてあげたり、柔らかい毛のブラシでブラッシングを軽くするだけでも随分と良い状態を保つことができますので、ぜひトライしてみて下さい。
4.トカゲ革:リザードレザーの経年変化について
革製品の所有の醍醐味である経年変化、エイジング。深みのある色つやが使用に伴い現れます。植物タンニン鞣しで仕上げた革は、経年変化するので楽しいです。
クロム鞣しで仕上げた革は、経年変化しないので、使用に伴い変化していく様を楽しみたい方にはお勧めしません。一般に、安い革製品はクロム鞣しと思ってもらっていいです。
【トカゲ革:リザードレザーの3種類】
トカゲ革の3つの種類について、それぞれの特長を見ていきましょう。
1.ミズオオトカゲ
ミズオオトカゲは別名リングマークトカゲとも呼ばれ、東南アジア一帯に生息しているトカゲで、全長が2mほどにもなる大型トカゲです。
ワニ革のように大型の革製品も作ることのできる汎用性の高い革で、背中部分には丸いリングマークが並んでいるのが特長です。
トカゲ革の中で最高級品として扱われ、リングマークを活かし財布や小物入れなどから、鞄などにも使われています。
細かく揃った粒状の模様と美しいツヤが特徴で、繊細なイメージを持つ上品な素材。リングマークをを活かしたなめしや染色を行います。
2.ナイルオオトカゲ
アフリカ大陸に生息し、全長150㎝にもある大型のトカゲです。
ミズオオトカゲのように特徴的なリングマークがない為、通常リングマークをなくす鞣しをすることが多いです。
染色がしやすい為、シンプルなデザインの様々な革製品に使われています。
3.テグー
体長60~100cmで、黒と金の斑模様があります。
腹部の鱗に特長があるため、背中部分を割いて、腹部を活かした革のバックカットされた製品が多いです。時計のバンド等に使用されることが多いです。
バックカットとは、背中から切れ目を入れて作る革のことです。
【トカゲ革:リザードレザーの本革と型押し革】
トカゲ革には、トカゲ革を利用した本革のものと、牛革などに型押しをしたトカゲ革に模した革があります。
この2つの見分け方を見ていきましょう。
1.品質表示を確認する
トカゲ革を使用した本革の品質表示には、リザード革、トカゲ革などトカゲに関する情報が記載されています。
一方、型押し品の表示には、革、本革、レザーなどと表記されています。 もしも品質表示にトカゲに関するものがない場合は、型押しと考えましょう。
店員さんに聞いたり、電話で確認すると安心ですね。
2.外観で判断する
革に詳しい方でしたら、ツヤや模様を見れば本物か型押しか判別できるでしょう。 今日、型押しの技術は向上しており、革に詳しくない方には判別するのが難しいです。
簡単な見分け方のひとつは、模様が均一か否かは一つの判別基準です。
本革だと1匹ずつ鱗の形が違います。そのため、模様は均一にはなりません。
模様がどのようについているかをチェックすることで、トカゲの本革か型押しなのかを判別できることもあります。
【トカゲ革:リザードレザーの6つのお手入れ方法】
トカゲ革は、薄くて軽くて丈夫な革です。お手入れがも簡単な革です。 定期的なお手入れで、革の品質と美しさを保ちましょう。
1.日々のお手入れ
普段のお手入れはたまに乾いた柔らかい布で汚れやホコリを拭く程度で十分です。
力を入れてゴシゴシ擦るのではなく、優しくなでるように拭きましょう。大体の革製品と取り扱いは同じですね。もちろん馬毛や山羊毛ブラシでのブラッシングでも良いです。
汚れやほこりを拭いたり、ブラッシングするだけで、革の状態に違いが現れますので日々実践してみましょう。
ブラッシングで落ちる汚れもありますが、落とせないガンコな汚れもあります。
せっかくの持ち物の見た目も悪くなりますし、革のひび割れの原因にもなりますので、早めに取り除きましょう。
2.汚れが革のひび割れを起こす理由
革に手入れが必要なのは、時間の経過につれ、革が乾燥してくるためです。
革が乾燥すると、革のしなやかさが失われて固くなり、水や汚れのダメージを受けやすくなります。その結果、革の質を落としてしまうことになります。
それを防ぐ為に保湿クリームを塗るのですが、汚れが付いていると、うまく浸透しなくなります。同じクリームを塗るのですから、汚れを落とし、クリームの効果がしっかり発揮されるよう、汚れはすぐに落とすのが良いです。
3.トカゲ革:リザードレザーの汚れの落とし方
用意するものは、馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、乳化クリーム、ワックスクリーム、そして乾いた布の6点。
下記手順に従って、定期的にメンテナンスができると良い革の状態を保ちつつ、美しい経年変化を楽しむ事が出来ます。
馬毛ブラシで、埃や汚れを落とす。
革用クリーナーを布に少量取り、汚れをやさしく取り除いていく
綺麗な布で、余分なクリーナーをふき取る
栄養を与える乳化クリームを綺麗な布で、薄く伸ばしていく
豚毛ブラシを使って全体を優しくブラッシングし、余分なクリームを取り除く
ブラッシング後は、風通しの良い場所で一日ほど寝かせる(自然乾燥)
艶出し用のワックスクリームを乾いた布で、全体に薄く伸ばすように円を描きながら塗り込んでいく
豚毛ブラシで丁寧にブラッシングし、余分なクリームを取り除く
定期メンテナンス終了
4.水に濡れた時のお手入れ
トカゲ革は、水に弱く加工方法によっては水シミになる可能性があります。
購入した際に防水スプレーを吹きかけておくと安心です。防水スプレーを使用しても、水にぬれた際にはすぐに拭き取りましょう。
防水スプレーはフッ素系のものを使います。そうすることで革の通気を邪魔しません。
一般に、革は熱に弱いです。濡れたからといってドライヤーで乾燥させたり、直射日光で乾燥させたりしないように注意しましょう。
最悪の場合、固くなったりひび割れなど、革の性質が変わったり傷んだりしてしまいます。
陰干し、自然風での乾燥が基本です。アイテムによっては、形崩れ防止の為新聞紙を詰め込むといいですね。
5.トカゲ革のお手入れ時の注意
オイルレザーなら、少しの水は弾きますが、シミや水ぶくれの危険があるのでとにかくすぐ拭きます。
ドライヤー・ストーブ・直射日光などの、高温にも弱いです。
革が耐えられる温度を超えると、最悪の場合変形してしまい、元に戻ることはありません。
クリーナーと保湿クリームは、一緒に使います。
クリーナーは、汚れとともに革の油分や栄養も落としてしまいます。
特に洗浄力が強いものは、革にダメージを与えます。
とはいえ、保湿クリームは、カビの原因になるので塗りすぎないようにします。
6.カビが生えた時のお手入れ
革の鞄にカビが生えてしまった経験はありませんか?
湿度の高い場所や、風通しが悪い所に置いておくと、カビが生えることがあります。
主に白カビで、ある程度であれば簡単に落とせます。
水気を硬く絞った布で、カビだけを拭き取り、よく乾かした後に保湿クリームを塗ってください。
乾拭きやブラッシングで取り除くとカビの胞子をとばしてしまい、他のアイテムに付着してしまいますので注意します。
JILLANIE-世界をフェアにするビジネスバックパックの紹介
JILLANIEは、買う人も満ちる、作る人も満ちる、世界をフェアにするブランド
JILLANIEのバックパックは、バングラデシュで職人のハンドメイドにより1点1点作られています。
経年変化が楽しめる、環境にも配慮したベジタブルタンニング、染料染めによる仕上げ。
型紙を使わず、厚さ3mmにもなるハードレザーで型崩れもしにくい作り。
全体から威厳や重厚感を感じられるデザインになっています。
お金中心・物質主義の社会に、なにか不満や矛盾、違和感を感じている
自由で意志あるビジネスパーソンのあなたへ
気になる方は、JILLANIEの公式サイトでバックパックの詳細をご覧いただけます。
Comments