レザーといえば、まず初めに思い浮かぶものは牛革ですよね。
様々な種類の動物の革があり、色んな商品に利用されていることをどれほどの人が知っているでしょうか?
ダチョウの革は、オーストリッチレザーと呼ばれています。
丈夫で、扱いやすいことから、さまざまな製品に使われています。
ダチョウ1頭からわずかしか取れないオーストリッチは、希少なレザーとしてスペシャルレザーと言われています。
この記事では、ダチョウ革(オーストリッチ)の特長やお手入れ方法について、知ることができます。
【ダチョウ革:オーストリッチレザーとは?】
ダチョウ革は、鳥類の中では最も皮を用意できます。脚(あし)の部分の革は、オーストレッグと呼ばれていたりします。
ダチョウは、革だけでなく、羽やお肉まで有効活用することのでき、1993年までは南アフリカでのみ養殖されていました。その後世界中で養殖ができるようになりましたが、現在でも世界中で流通されるオーストリッチのアイテムの多くが南アフリカ産です。
皮から革への加工のなめし技術が発達し、発色も色鮮やかにできるようになります。
オーストリッチレザーは、日本では、80年代~90年代前半のバブル期に流行しました。お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが良く使っているのを見ますよね。
ダチョウ革は、丈夫で扱いやすい素材なので爆発的、人気となり世間に浸透しました。
そして、今日でもオーストリッチレザーは多くのハイブランドで使用される素材の一つです。ここ数年でも、オーストリッチレザーのバッグ・財布・小物などが、ハイブランドが発売されていますね。
ピッグスキンはの価値が低いとされていたのは今は昔。今ではその軽さ、丈夫さ、通気性の良さなどの素材としての使いやすさで、アパレル製品などに多く使われています。最近ではブランドも豚革に注目し、使うようになったほどです。
【ダチョウ革:オーストリッチレザーの5つの特長とは?】
革と言えば牛革と言えるほど、牛革は一番流通の多い革です。
ダチョウ革は、ワニ革と並ぶほどの高級素材で、ジャケットやレザーウェアにもよく使われる、注目度の高い革です。
近年、野生のダチョウが少なくなっており、ダチョウは保護規制もされています。
では、オーストリッチレザーの5つの特徴を、見ていきましょう。
1.クイルマーク
オーストリッチレザーの1番の特徴は、羽根が生えていた毛穴の跡のクイルマークです。
クィルマークは、ダチョウの身体で40%くらいの部位にしかありません。
このクイルマークがはっきりと美しく並んでいるオーストリッチレザーは、希少性が高く値段が高くなります。
2.柔軟性が高い
革の中で一番の流通量の牛革と比較すると、オーストリッチレザーは、立体的な革構造を持っていて、とても柔らかい革です。
革として珍しく、布のようにしぼっても大丈夫なほどです。
見た目は高級感があり固そうですが、実際は柔らかく手触りもふんわりしています。
見た目の高級感もそうですが、オーストリッチの肌触りの良さを気に入って買う人も多いです。使うごとに手に馴染んで味が出ます。
3.丈夫
オーストリッチレザーは、革の中でもトップクラスの丈夫さで、とても使い勝手がいい革です。
見た目の高級感となめらかな手触りを気に入り買って、後悔することがないほど、丈夫で長持ちします。
ハイブランドで使用されるのも納得できますね。
4.軽い
オーストリッチは、他の革と比べると、軽いというメリットがあります。
オーストリッチレザーは、軽く柔らかい肌触りで、女性でも扱いやすく、見た目の高級感とは裏腹に、普段使いにベストとも言える革です。
5.お手入れが簡単
革製品全般にいえることですが、水にぬれた際にはすぐに柔らかい乾いた布で拭きましょう。
革によっては、水を即吸収してしまうものもありますので、革のシミや色むらができにくいというのは大きなメリットです。
財布やバッグの持ち手など、手に触れるアイテムは皮脂が知らず知らずのうちに蓄積し、黒ずんできます。毎日、柔らかく乾いた布で拭いてあげたり、柔らかい毛のブラシでブラッシングを軽くするだけでも随分と良い状態を保つことができますので、ぜひトライしてみて下さい。
5.経年変化
革製品の所有の醍醐味である経年変化、エイジング。深みのある色つやが使用に伴い現れます。植物タンニン鞣しで仕上げた革は、経年変化するので楽しいです。
クロム鞣しで仕上げた革は、経年変化しないので、使用に伴い変化していく様を楽しみたい方にはお勧めしません。一般に、安い革製品はクロム鞣しと思ってもらっていいです。
【ダチョウ革:オーストリッチレザーの6つのお手入れ方法】
オーストリッチレザーは、丈夫で耐久性がある革です。お手入れが簡単な革です。
定期的なお手入れで、革の品質と美しさを保ちましょう。
1.日々のお手入れ
普段のお手入れはたまに乾いた柔らかい布で汚れやホコリを拭く程度で十分です。
力を入れてゴシゴシ擦るのではなく、優しくなでるように拭きましょう。大体の革製品と取り扱いは同じですね。もちろん馬毛や山羊毛ブラシでのブラッシングでも良いです。
汚れやほこりを拭いたり、ブラッシングするだけで、革の状態に違いが現れますので日々実践してみましょう。
ブラッシングで落ちる汚れもありますが、落とせないガンコな汚れもあります。
せっかくの持ち物の見た目も悪くなりますし、革のひび割れの原因にもなりますので、早めに取り除きましょう。
2.汚れが革のひび割れを起こす理由
革に手入れが必要なのは、時間の経過につれ、革が乾燥してくるためです。
革が乾燥すると、革のしなやかさが失われて固くなり、水や汚れのダメージを受けやすくなります。その結果、革の質を落としてしまうことになります。
それを防ぐ為に保湿クリームを塗るのですが、汚れが付いていると、うまく浸透しなくなります。同じクリームを塗るのですから、汚れを落とし、クリームの効果がしっかり発揮されるよう、汚れはすぐに落とすのが良いです。
3.オーストリッチレザーの汚れの落とし方
用意するものは、馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、乳化クリーム、ワックスクリーム、そして乾いた布の6点。
下記手順に従って、定期的にメンテナンスができると良い革の状態を保ちつつ、美しい経年変化を楽しむ事が出来ます。
馬毛ブラシで、埃や汚れを落とす。
革用クリーナーを布に少量取り、汚れをやさしく取り除いていく
綺麗な布で、余分なクリーナーをふき取る
栄養を与える乳化クリームを綺麗な布で、薄く伸ばしていく
豚毛ブラシを使って全体を優しくブラッシングし、余分なクリームを取り除く
ブラッシング後は、風通しの良い場所で一日ほど寝かせる(自然乾燥)
艶出し用のワックスクリームを乾いた布で、全体に薄く伸ばすように円を描きながら塗り込んでいく
豚毛ブラシで丁寧にブラッシングし、余分なクリームを取り除く
定期メンテナンス終了
4.水に濡れた時のお手入れ
ピッグスキンは、水に弱く加工方法によっては水シミになる可能性があります。
購入した際に防水スプレーを吹きかけておくと安心です。防水スプレーを使用しても、水にぬれた際にはすぐに拭き取りましょう。
防水スプレーはフッ素系のものを使います。そうすることで革の通気を邪魔しません。
一般に、革は熱に弱いです。濡れたからといってドライヤーで乾燥させたり、直射日光で乾燥させたりしないように注意しましょう。
最悪の場合、固くなったりひび割れなど、革の性質が変わったり傷んだりしてしまいます。
陰干し、自然風での乾燥が基本です。アイテムによっては、形崩れ防止の為新聞紙を詰め込むといいですね。
5.オーストリッチレザーのお手入れ時の注意
オイルレザーなら、少しの水は弾きますが、シミや水ぶくれの危険があるのでとにかくすぐ拭きます。
ドライヤー・ストーブ・直射日光などの、高温にも弱いです。
革が耐えられる温度を超えると、最悪の場合変形してしまい、元に戻ることはありません。
クリーナーと保湿クリームは、一緒に使います。
クリーナーは、汚れとともに革の油分や栄養も落としてしまいます。
特に洗浄力が強いものは、革にダメージを与えます。
とはいえ、保湿クリームは、カビの原因になるので塗りすぎないようにします。
6.カビが生えた時のお手入れ
革の鞄にカビが生えてしまった経験はありませんか?
湿度の高い場所や、風通しが悪い所に置いておくと、カビが生えることがあります。
主に白カビで、ある程度であれば簡単に落とせます。
水気を硬く絞った布で、カビだけを拭き取り、よく乾かした後に保湿クリームを塗ってください。
乾拭きやブラッシングで取り除くとカビの胞子をとばしてしまい、他のアイテムに付着してしまいますので注意します。
JILLANIE-世界をフェアにするビジネスバックパックの紹介
JILLANIEは、買う人も満ちる、作る人も満ちる、世界をフェアにするブランド
JILLANIEのバックパックは、バングラデシュで職人のハンドメイドにより1点1点作られています。
経年変化が楽しめる、環境にも配慮したベジタブルタンニング、染料染めによる仕上げ。
型紙を使わず、厚さ3mmにもなるハードレザーで型崩れもしにくい作り。
全体から威厳や重厚感を感じられるデザインになっています。
お金中心・物質主義の社会に、なにか不満や矛盾、違和感を感じている
自由で意志あるビジネスパーソンのあなたへ
気になる方は、JILLANIEの公式サイトでバックパックの詳細をご覧いただけます。
Comments